AI技術で新時代へ-カナメプロジェクトがGPTを用いた大規模マッチングエンジンを開発

投稿者: | 2023-06-14

プレリリースより引用


AI分野で25年の経験を持つ株式会社カナメプロジェクト(本社:名古屋市中区、取締役CEO:遠藤太一郎氏)は、日本最大級のAIコミュニティ「CDLE(シードル)」の生成モデルチームと、自動車関連のソフトウェア・MaaSサービスを開発するCrystal株式会社と共同で、GPTを活用した大規模マッチングエンジンを開発しました。そして初めてそのエンジンが導入されたのが、2025年大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」プログラムです。同プログラムのために開発されたLINEボットは、チーム間のマッチング・共創を促進することを目的としています。この取り組みは、2023年5月26日から始まりました。

「TEAM EXPO 2025」は、多様な人々がチームを組み、大阪・関西万博の未来に挑戦する参加型プログラムです。登録チーム数が1,105と多いため、各チームがどのような活動を進めているのかを把握することが難しくなっており、今後、チーム数がさらに増えていくと、共創が生まれにくくなるとの懸念がありました。
そこでカナメプロジェクトは、1,105のチーム間で共創につながりそうなマッチングをレコメンドする仕組みとして、GPTを活用した大規模マッチングエンジンを開発。その第一弾として、LINEボットが「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジを加速させるために導入されました。

プレリリースより引用

開発されたマッチングエンジンは、次のような手順でマッチング候補を提示します。まず、GPTがチームの情報をマッチングに適した観点に沿って300字程度に要約します。次に、要約したテキストを、意味が近いと距離が近くなるベクトルに変換します。そして、自身と距離が近いチームをマッチング候補として列挙し、最終的なマッチングはGPTが行います。

共創を可能にする技術-カナメプロジェクトの新たな挑戦

共同開発を行った「CDLE(シードル)生成モデルチーム」は、生成モデルの可能性を共有し、社会実装への応用に向けた活動を行っています。また、自動車関連のソフトウェア、MaaSサービス開発企業のCrystal株式会社は、2019年6月に名古屋で創業し、車載システム開発などで自動車業界の課題に取り組んでいます。

カナメプロジェクトは、生成系AI活用DXコンサル&実証実験サービス「OMOCha」や、DAOの伴走型コンサルティング/開発/教育支援サービス「DAODAODAO」などを提供しています。また、AI/DX人材育成(リスキリング)支援、その他Web3関連システムやAIシステムの開発にも力を入れており、Web3/DAO/AI/DX関連のセミナーや研修を提供しています。また、「DAO総研メディア」の運営や「DAO Research DAO」の運営など、DAO(分散型自律組織)の研究と普及にも力を入れています。

カナメプロジェクトが開発したこの新たなマッチングエンジンは、1,105のプロジェクトチームが参画する大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジにおいて、効率的で意義深いマッチングを可能にします。それぞれのチームが進めるプロジェクトの理解と相互協力を促進することで、大阪・関西万博の成功に一層貢献します。

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