ファーマバイオ株式会社(所在地:愛知県名古屋市、以下「ファーマバイオ」)はニッタ株式会社(以下「ニッタ」)とファーマバイオが開発した再生医療等製品の1つ、眼科疾患の移植治療用細胞シート(以下「細胞シート」)の製造機器・資材類の共同開発を行うことを発表しました。
ファーマバイオは新規の再生医療等製品の臨床開発、自社工場での製造、他社の再生医療製品の開発製品の受託を行っています。再生医療等製品は生きた細胞や遺伝子を培養、活性化などの加工を施して作成された治療用製品のこと。再生医療等製品は、これまで治療が困難であった疾病の治療を可能にします。医療現場での実用化が進みつつありますが、生産技術や効率面などが課題です。ファーマバイオは日本初の再生医療開発製造受託会社として知られており、グローバル企業を含め国内外の企業からGMP/GCTPに準拠した受託してきました。
一方、ニッタは1885年に創業した産業資材メーカーです。日本初の電動用ベルトを製造したメーカーとして業界で知られており、自動車、半導体、産業用機械、交通、家電、食品、建築土木、メディカルヘルスなど、あらゆる産業の土台を支える役割を担っています。
両社共同で再生医療分野での新しいビジネスを創出
今回の協業では、ニッタが保有する樹脂チューブ製品等の医療用送液技術や、フィルタなどの滅菌、無菌環境機材および機械装置の設計開発技術を活用して、ファーマバイオが開発した再生医療製品の1つである「細胞シート」の製造工程での機械化、省人化に貢献します。「細胞シート」は、患部への細胞の生着率向上や、投与・移植時におけるデリバリーを容易にすることで、高い安全性・有効性を発揮することが期待されている製品です。
両社は共同で細胞シートの製造用機器と消耗資材(シングルユース部素材)の開発を進めることで、持続的な発展が期待され、社会課題開発に貢献する再生医療分野での新しいビジネスの創出を目指すとしています。
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