
プレリリースより引用
名古屋大学発スタートアップの株式会社Photo electron Soul(本社:名古屋市千種区、管理・製造拠点:名古屋医工連携インキュベータ 206号室、代表取締役:鈴木孝征氏)は、2026年3月31日、第三者割当増資による約9億円の資金調達を完了したと発表しました。累計調達額は約40億円となり、今後は半導体フォトカソード型電子ビーム生成システムの量産・メンテナンス体制の強化に加え、次世代応用領域への開発投資や営業・サポート体制の拡充を進めます。
今回の資金調達の引受先は、芝浦メカトロニクス株式会社、肥銀ベンチャー3号投資事業有限責任組合(無限責任組合員:肥銀キャピタル株式会社)、Hotung Venture Capital Corporation(Hotung Venture Group)の3者です。芝浦メカトロニクスによる2025年9月の出資に続く形で、半導体産業の主要集積地である九州および台湾にネットワークを持つ投資家が加わりました。
調達資金は、半導体フォトカソード型電子ビーム生成システムの量産化と保守体制の強化、検査・計測や先端パターニングなど次世代電子ビーム応用分野への開発投資、さらにグローバル顧客基盤の拡大に向けた営業・サポート体制の強化に充てる方針です。量産フェーズへの移行を本格化させることで、中長期的な競争優位の確立を目指します。
戦略的提携を通じて半導体エコシステムでの地位確立を目指す
同社は今回の資金調達を、単なる成長資金の確保にとどまらず、戦略的パートナーシップを通じた半導体エコシステム内でのポジション確立につなげる考えです。芝浦メカトロニクスとは資本提携に加え、製品の量産およびメンテナンスに関する業務提携を進めており、装置産業におけるスケール化を図ります。さらに、肥銀キャピタルおよびHotung Venture Groupとの連携を通じて、熊本と台湾という世界有数の半導体クラスターへのアクセス強化も見込まれています。
Photo electron Soulは、名古屋大学が30年以上にわたり研究開発してきた半導体フォトカソード技術を基盤に2015年に設立されたスタートアップです。独自のフォトカソード電子ビーム技術を核に、従来の熱電子源や電界放出型電子源を代替・補完する技術として市場浸透を目指しています。先端ノードにおける高精度な検査・計測ニーズの高まりを背景に、今後は量産導入の実績を積み上げながら、装置メーカーとの共同開発や標準採用の獲得を進め、持続的な成長基盤を構築していく方針です。
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