
プレリリースより引用
株式会社SkyDrive(本社:豊田市、代表取締役CEO:福澤知浩氏)は、台湾の大型ドローンシステム会社、新楽飛無人機(英語名:7A Drones Co., Ltd.、以下:7A Drones)、同国の研究機関である工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute、以下:ITRI)と業務提携契約を締結し、台湾・澎湖諸島において空飛ぶクルマを活用した医療輸送の実現に向けたユースケース開発に着手しました。あわせて、SkyDriveは7A Dronesから最大10機のプレオーダーも受注しました。
本提携は、台湾政府の「先進航空モビリティ(AAM)」政策の一環として行われるもので、初期の運航モデルとして澎湖諸島での実装を目指しています。澎湖諸島は約90の島々で構成され、19の有人島が存在しますが、医療体制が十分に整っていない離島も多く、緊急医療輸送が大きな課題となっています。
今回、SkyDriveが開発する「SKYDRIVE」機体を活用し、馬公市内の病院と虎井嶼間を結ぶ航路を初のユースケースとして検討。本島と周辺の有人離島(およそ10km圏)間で、医師の派遣や患者搬送などを行う新たな医療輸送インフラの構築を目指します。
澎湖を起点に、観光・都市輸送への展開を見据えたAAMモデルの実証
今回の業務提携により、SkyDriveは台湾における本格的な事業展開の足がかりを築くとともに、台湾政府・研究機関・企業と連携した官民一体の枠組みでAAM事業を推進していきます。2028年以降のサービス開始を見据え、運航体制や制度設計、インフラ整備、医療連携など多岐にわたる分野で協力が進められています。
今後は澎湖諸島でのモデル構築を皮切りに、台湾本島や他地域での都市型航路の開設、観光・医療・物流用途への展開も視野に入れています。SkyDriveは引き続き、アジア地域における先進的な空のインフラ構築に貢献していく方針です。
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