持続可能な社会へ一歩:カワスイとエスペックミック、日本大学がアクアポニックス研究で協力

投稿者: | 2023-06-09

プレリリースより引用


川崎水族館(所在地:神奈川県川崎市、館長:岩岡千香子)とエスペックミック株式会社(所在地:丹羽郡、代表取締役社長:吉野 知明)および日本大学生物資源科学部 熱帯資源作物研究室が、アクアポニックスを活用した物質循環システムの共同研究に取り組むことを発表しました。この共同研究は、川崎水族館内のアグアラボエリアでの地産地消の試みとして行われ、飼育生物の排泄物や飼育水を飼育動物の餌の供給源とするとともに、来館者の環境意識の向上と認知度の拡大を目指します。

本共同研究の主目的は、「アクアポニックスを活用した物質循環システムの実証実験」を通じて、生き物と植物が共存共栄する循環システムを確立することです。アクアポニックスとは、水耕栽培と陸上養殖を組み合わせたシステムで、魚類の排泄物を微生物が分解し、野菜生育に必要な栄養源として活用します。
この方法により、化学肥料の不使用または使用量の低減を図った野菜生産が可能となり、生物の排泄物などの有機原料を活用することで、化学肥料の使用を抑制し、循環型社会への貢献が期待されます。

プレリリースより引用

アクアポニックスと物質循環システム:共同研究とその目指す未来

カワスイ、エスペックミック株式会社、および日本大学生物資源科学部は、共同で循環型水耕栽培に取り組むことで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を推進します。この取り組みは、環境と調和した社会や技術に対する一般の興味や関心を高めると期待されます。
エスペックミック株式会社は、植物を育む環境を創出するという視点から、植物工場や陸上養殖、アクアポニックスなどのシステム開発から自然環境の再生事業に取り組んでいます。また、日本大学生物資源科学部 熱帯資源作物研究室はアグリサイエンスを重視し、アクアポニックスを活用した研究を進めています。

今後、この共同研究による具体的な成果やその影響が注目されています。物質循環システムの活用により、より持続可能で環境に配慮した社会への一歩を踏み出すとともに、研究を通じて地域社会に対する教育的効果も期待されています。カワスイにおけるアクアポニックスを活用した物質循環システムの共同研究は、SDGs達成への重要な貢献となると見られています。

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