環境に優しい未来へ:ヨコオとパートナー企業が提供する燃料電池カーシェアリング

投稿者: | 2024-01-19

プレリリースより引用


株式会社ヨコオ(本社:東京都千代田区、社長:徳間 孝之)は、有限会社位田モータース(本社:愛知県名古屋市、社長:位田 幸司)、PDC Machines合同会社(本社:京都府京都市、代表:増田 貴幸)、Zenmov株式会社(本社:東京都目黒区、社長:田中 清生)と共同で、燃料電池自動車(FCV)を使用した新しいカーシェアリングサービス「グリーンモビリティ カーシェアリング」の提供を開始します。サービスは、1月16日よりスマートフォンアプリを通じて予約受付を開始し、1月25日から名古屋城グリーン水素ステーションで利用開始予定です。

「グリーンモビリティ カーシェアリング」は、位田モータースが提供するサービスで、車両の整備、売買、リース等の事業を担います。ヨコオは、スマートロックシステムの無人鍵制御システムを提供し、車の鍵をスマートフォンのアプリで開閉できる機能を実現します。PDC Machinesは、水道水と太陽光電気で得られた電池を利用したグリーン水素発生装置、高圧圧縮機、充填機を提供します。Zenmovは、FCVの予約システムのプラットフォームを担当します。

このカーシェアリングサービスは、ガソリン車に代わる次世代車として期待される燃料電池自動車を使用し、従来のカーシェアサービスとの利便性の差をなくすことを目指しています。しかし、水素ステーションの設置数の不足が課題とされている中、本プロジェクトはカーシェアのパーキング施設に水素ステーションを併設し、この問題に対応します。

目指すはカーボンニュートラル:燃料電池カーシェアリングの未来展望

本プロジェクトは、経済産業省の水素基本戦略に沿ったもので、2030年までに乗用車換算で約80万台、水素消費量8万トン/年程度の普及を目指しています。また、水素ステーションについては、2030年度までに約1,000基の整備目標を掲げています。

サービス概要として、使用車両はトヨタMIRAIで、設置台数は4台。利用方法は専用アプリによる予約で、24時間利用可能です。料金は基本料金に加え、利用時間と走行距離により算出されます。例えば、90分の名古屋ドライブで30km走行する場合、料金は約3,640円です。さらに、月額/年額プランも提供され、詳細は公式ホームページで確認できます。
HP:https://greenmobility.idamotors.co.jp/

利用には、「FCEV Green Mobility」という専用アプリのダウンロードが必要です。アプリはiOS版とAndroid版があり、アプリ内容に沿って申し込みが行われます。

参画各社について、位田モータースは1951年創業の自動車整備工場で、CERカーボンオフセット実施、環境コミュニケーション大賞奨励賞受賞の実績があります。PDC Machinesはダイアフラム式コンプレッサーを用いた高純度高圧水素ガスの供給に特化し、ZenmovはスマートモビリティのIT開発と販売を行っています。ヨコオは、自動車用アンテナや半導体検査治具、医療機器の製造・販売を手掛け、2022年にはZenmovと共同でスマートキーシステムの無人鍵制御システムを開発しました。

カーボンニュートラル社会実現に向けたこの革新的な取り組みは、持続可能なグリーンモビリティカーシェアリングの提供を目指し、日本全国における環境に配慮した移動手段の普及を図るものです。

併せて読みたい

Nagoya Startup Newsでは、名古屋を中心に東海圏におけるベンチャー企業や新技術に関連する最新情報、業務提携に関するニュースを配信しています。東海圏のベンチャー企業や新規事業、オープンイノベーション分野に興味のある方は、以下の関連記事も併せてご覧下さい。

水素燃料電池ドローン開発へ、ROBOTIX JAPANとABILITYが共同開発に進出

名古屋のシェアサイクル事業「カリテコバイク」が「Charichari」との駐輪場相互利用を発表

Future of Mobility – ピッチ&フォーラム『モビリティの未来』イベントレポート