ヘルスケアシステムズと医薬健栄研、新技術で腸内細菌検査キットを共同開発

投稿者: | 2024-12-12

プレリリースより引用


株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:名古屋市、代表取締役社長:瀧本陽介氏)と国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市、理事長:中村祐輔氏)は、特定の腸内細菌を簡易に分析できる新技術を活用した腸内細菌検査キットを共同開発しました。この検査キットは、郵送型で手軽に腸内環境を知ることを可能にし、2025年大阪・関西万博で提供予定です。

腸内細菌研究の進歩により、便中の腸内細菌叢を解析して生活習慣や病気発症リスクを推測できるようになりましたが、現行の検査方法は高コストで時間がかかることが課題でした。医薬健栄研では、1万人以上の日本人を対象とした腸内細菌研究を進める中で、特定の腸内細菌に反応する抗体を活用した新しい分析方法を開発。この技術により、従来の方法よりも短時間で安価に、大量のサンプル処理が可能となり、検査の利便性が飛躍的に向上しました。

ヘルスケアシステムズは、この技術と自社の郵送型検査システムを融合し、誰でも日常的に利用できる腸内細菌検査キットを開発。個人の腸内環境を簡単に把握し、適切な健康行動をサポートするサービスを目指しています。

簡易検査で広がる腸内細菌研究と健康への貢献

開発中の腸内細菌査キット(イメージ):プレリリースより引用


ヘルスケアシステムズの瀧本陽介氏は、「今回の検査キットは、腸内環境をより身近なものにし、健康診断の一環として利用される未来を描いています」とコメント。また、医薬健栄研の國澤純氏は、「腸内細菌を知ることで適切な食事選びが可能になり、腸内環境を整える健康行動を促進できる」と述べています。

2025年大阪・関西万博では、大阪ヘルスケアパビリオン公式アプリを通じて本キットを提供し、腸内環境への関心を広める予定です。今回の共同開発により、より多くの人々が腸内環境を基にした健康管理を行い、持続可能な健康社会の実現に寄与することが期待されています。

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