農業向け制御サービスを展開するGREEN OFFSHORE株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役:沖光芳氏)と山本電機株式会社(本社:静岡県牧之原市、代表取締役社長:森一直氏)は、施設園芸(ビニールハウス)の次世代農業制御システムを共同開発するため、提携を発表しました。この取り組みは、スマート農業の実現に向けた新たなステップとして注目されています。
GREEN OFFSHOREは、2022年に設立され、スマートフォンを用いた遠隔灌水システム「GO SWITCH」を開発し、2024年8月から販売を開始しました。このシステムは、農業従事者がスマートフォンを使ってビニールハウス内の状況を確認し、必要に応じて灌水を制御する機能を提供します。「シンプル・かんたん・いつでも」をコンセプトに、農業の利便性を高めるツールとして静岡県西部地域や愛知県東部地域で展開されています。
一方、山本電機は、温室向けの給液制御コントローラー「うるおい力持ち」や複合環境制御装置を開発するなど、スマート農業支援の分野で評価を得ています。しかし、遠隔操作機能の向上が課題として挙げられており、今回の提携により、両社の技術を組み合わせてより高機能な農業制御システムを開発することが目指されています。
負担軽減と効率化、施設園芸DXの可能性
今回の提携により、ビニールハウス内の環境管理がさらに高度化され、農業現場の負担軽減が期待されています。遠隔操作や環境センサとの連携により、灌水制御をはじめとする農業管理がより効率的になることで、生産性向上と省力化が実現される見込みです。また、スマート農業の普及を通じて、地域の農業従事者がより創造的で持続可能な農業を実践できるよう支援することが期待されています。
GREEN OFFSHOREと山本電機の協力による新たな農業制御システムは、施設園芸分野におけるDX化を推進し、スマート農業のモデルケースとして注目されるでしょう。両社は今後も共同で技術開発を進め、農業分野の課題解決に貢献していく方針です。
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