ムサシ製EV駆動ユニット搭載の電動2輪車、2023年9月よりケニアで販売開始決定

投稿者: | 2023-03-14

プレリリースより引用


武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下「ムサシ」)は、戦略的パートナーシップを結んでいるケニアのARC Ride(本社:ケニア・ナイロビ、CEO:JO Hurst-Croft)と協業し、ムサシ製EV駆動ユニットが搭載された電動2輪車を東アフリカ市場で2023年9月より販売することで合意したと発表しました。車体の開発・製造はARC Rideが行います。

ムサシは1944年に愛知県豊橋市で設立された、輸送用機械器具の製造・販売をおこなう自動車部品メーカーです。世界で初めて電動・自動運転スマートトラクターの提供を開始し、コア事業における次世代モビリティ―向けの商品展開を進めてきました。その他にも「先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進」「カーボンニュートラルへの貢献を目指したエネルギーソリューション事業」「SDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開」等、広く新事業の創出・拡大に取り組んでいます。

ARC Rideは、2019年に設立されたアフリカを代表するEV企業です。ケニアのナイロビに組立工場を持ち、電動2輪車・3輪車の設計、製造、組立に加え、独自のバッテリー交換・管理プラットフォームを提供しています。またARC Rideは、アフリカ都市の排気ガス削減を推進し、クリーンエネルギーモビリティシステムへの移行をサポートする「EVエコシステム」を構築。輸送ソリューションの電動化を可能にし、通勤者の新たなパーソナルEモビリティを支える一助を担っています。

武蔵精密工業株式会社公式HPのスクリーンショットから引用

東アフリカ市場での電動2輪車販売開始の経緯

ムサシとARC Rideは、アフリカ地域における新たなEモビリティテクノロジーの導入促進に向けて、2021年11月より戦略的に協業を進めてきました。ムサシのEV駆動ユニットの「軽量性」や「静粛性」の強みから、電動2輪車搭載における適性をあらためて実証したことで、2023年9月よりケニアを中心とする東アフリカ市場で販売開始することが決定しました。調印式は2023年1月23日に行われ、ムルコメン道路・運輸・公共事業長官立会いのもと協業の合意が締結したとのことです。

ムサシは、2輪車向けのトランスミッションアッセンブリーで世界約30%のトップシェアを占めており、今後もアフリカ地域にとどまらず2輪車のマーケットリーダーとして電動化をリードしていくとしています。「気候変動への対応」や「エネルギーシステムにおける脱炭素化」は、2050年までに人口の急増が予想されるケニアのような国で極めて重要な社会課題となっており、ムサシとARC Rideはクリーンテクノロジー主導の移行に向けて、最前線で協業を進めていくとのことです。

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