都市部における自動運転を利用した移動
本実証実験は、社会実装可能なビジネスモデルの構築を目指した愛知県における2021年度自動運転実証実験に採択され、名鉄バス株式会社、WILLER株式会社、名古屋工業大学、WILLER EXPRESS株式会社、ST Engineering、BOLDLY株式会社、イオンタウン株式会社がそれぞれの強みを生かして共同で実施します。
同県では、2016年度から自動運転の実証実験を重ねており、自動運転によるビジネスモデル構築に取り組んでいます。今回は都市部の幹線道路を含むルートで運行を行うことで、一般車両との混在交通における安全性と運行計画の妥当性の検証、約2ヶ月半に渡る長期間の運行をすることで地域の方々が交通手段として活用することで、自動運転があるコミュニティの形成と受容性の醸成の検証、自動運転の実用性検証が目的とのこと。
実証実験を通して、自動運転を活用する実用性や事業性の向上、将来的なサービスモデルを検討し、運転手不足や環境問題を解決することや人々のQOL向上を目指しています。
車両詳細
実証実験に使用される車両はフランス・ナビヤ社製の「ARMA(アルマ)」。既に各地で自動運転バスの実証実験に用いられている車両です。なお、完全な自動運転を目標としているため、車両には一般的な「運転席」は無く、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルも設置されていません。
実験車両は、「モビリティが新たな愛知を導くという想いを込め、“New Aichi navigate mobility”と、名古屋駅に馴染みあるナナちゃん人形、そして名古屋弁で「ですね」を意味する「なも」を掛け合わせ、『Nanamobi(ナナモビ)』と名づけられました。また車体には、名古屋の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)をイメージした兜の立物及び名鉄バスを意識したラインが施され、地域周辺の住民に親まれるように想いが込められています。9月15日(水)から10月29日(金)の祝日を除く水・木・金は、一般客が利用できる昼間運行を実施しており、特設Webサイトから事前予約をすることで先着順に利用が可能です。興味のある方は、以下予約サイトよりお申し込み下さい。
愛知県における自動運転の実証実験に関する過去の記事も、本記事と併せて是非ご覧下さい。
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