「Sonoligo(ソノリゴ)」などを提供する名古屋⼤学発ベンチャーの株式会社Sonoligo(本社:愛知県名古屋市)は2020年8月26日、合計約7千万円の資金調達を実施したと発表しました。
今回調達した資金は、個人向けサブスクリプション型イベント予約プラットフォーム「Sonoligo」の関西展開、そして法人向け文化コンテンツ提供サービスの開発・販路拡大に投資していくとのことです。
名古屋大学発ベンチャーとは
2016年7月から制定が始まった称号授与制度によって、名古屋大学に認定されたベンチャー企業。現時点でその数は61社にも上ります。事業分野は幅広く、IT・IoTや医療・バイオ技術を駆使したサービスを展開する他にも、人材サービスや地域コミュニティの活性を図る企業など、各方面で革新的なサービスを提供する企業が並びます。
そもそも大学発ベンチャーとは大学で研究・開発された知的財産を基盤にして創業される企業。アーリーステージにある大学技術を事業化する役割を担っています。経済産業省も、日本経済が持続的な発展を遂げるための「イノベーションの担い手」としてその存在を重要視しており、新市場の創出に期待を膨らませています。事実、近年は継続して毎年200〜300社規模で企業数が増加傾向にあります。現在、全国の大学発ベンチャー総勢2,905社(2020年調査時点)の内、最も多くのベンチャーを輩出しているのが東京大学(323社)で、名古屋大学はベンチャー企業輩出数全大学中8位(109社)となっています。
株式会社Sonoligo
名古屋市中村区に本社を置く、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー。サブスクリプション型イベント予約プラットフォーム「Sonoligo」を開発・運営しています。⽼若男⼥すべての⼈が、⽇常的に⾳楽・スポーツ・アートといった⽂化イベントに簡単・手軽に参加できる仕組み作りで、文化あふれる豊かな社会の実現が目的。
今回の資金調達で強化していく予定の法人向けサービスでは、昨年から取り組んでいる500以上のオンラインイベントや良質な動画コンテンツといった実績を活用し、従業員の文化体験や社内の交流・つながりを創出する仕組みを提案するとのこと。現在展開しているサブスクリプションサービス「Sonoligo」も、関西圏への展開に向けて計画を進めます。
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