コーヒー豆の搾りかすで育つ牛肉:リゾートトラストの実証試験開始

投稿者: | 2023-12-19

「リゾートトラスト株式会社」公式サイトのスクリーンショットから引用


リゾートトラスト株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:伏見有貴)が、コーヒー豆の搾りかすを活用した革新的な食品リサイクルループの構築に向けた実証試験を開始しました。ホテルで使用後のコーヒー豆の搾りかすをリサイクルし、それを飼料として食用牛に与え、育てた牛肉をレストランで提供するこのプロジェクトは、食品廃棄物の削減とCO2排出の低減を目指しています。

実証試験は、リゾートトラストのホテルで使用されたコーヒー豆の搾りかすを再利用することで始まります。2024年3月から、横浜ベイコート倶楽部およびザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜で発生するコーヒー豆の搾りかすが、三友プラントサービス株式会社(再生利用事業者、本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:小松和史)によって特別な飼料へと加工されます。

この飼料は、株式会社太田畜産(農林水産事業者、本社:兵庫県養父市、代表取締役社長 太田克典)及び有限会社太田家(農林水産事業者、本社:兵庫県神戸市、取締役社長:太田哲也)で肥育される黒毛和牛に給餌され、育てられた牛肉はホテルのレストランで提供される計画です。この循環プロセスは、食品廃棄物を有効利用することで、廃棄量の削減と環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。

プレリリースより引用

エコフレンドリーな牛肉生産:リゾートトラストの革新的リサイクル試み

この実証試験には、複数の協力企業が関与しています。三友プラントサービス株式会社は、コーヒー豆の搾りかすを含む飼料の製造を担当し、この飼料は牛の健康にも良い影響を与えるとされています。特に、乳房炎の予防やメタンガス排出量の削減など、環境に配慮した飼料としての機能が期待されています。また、肥育される牛は品質が高く評価される「神戸牛」、「太田牛」の生産者である太田畜産が担当します。
リゾートトラストグループは、この取り組みを通じて2027年度までに再生利用率を65.6%に引き上げる目標を掲げており、持続可能な社会の実現と資源循環型社会への貢献が期待されます。

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