世界初、フッ素フィルムを用いたアンテナ一体型高周波伝送路の開発に成功

投稿者: | 2023-04-06

プレリリースより引用


セレンディップ・ホールディングス株式会社(所在地:名古屋市中区)の連結子会社である天竜精機株式会社(所在地:長野県駒ヶ根市)は、フッ素フィルムを用いたアンテナ一体型高周波伝送路(以下、本製品)の開発に世界で初めて成功し、学校法人近畿大学(学長:細井美彦)工学部(以下、近畿大学工学部)と連携した試験運用を通じて、5G対応端末への適応が確認されました。

セレンディップ・ホールディングス株式会社は、経営受託及び事業再生、投資事業、経営コンサルティングを手掛ける企業。様々な分野での事業支援を行っており、中堅・中小企業の成長をサポートするパイオニアとして「経営の近代化」を推進し、事業承継とプロ経営者の派遣を柱とした独自の支援サービスを提案することで、企業経営を様々な角度からサポートしています。

天竜精機株式会社は、コネクタ関連自動機、電池関連自動機等、表面実装関連設備の開発・設計・製造を行う企業です。同社は、その技術力を活かして、自動車や家電、通信機器などの分野で用いられる精密機械部品の開発に取り組んでおり、高品質で信頼性の高い製品を提供しています。

アンテナ一体型高周波伝送路

開発された本製品は、フッ素フィルムを用いることで、高い耐久性と軽量化が実現されています。これにより、無線通信技術のさらなる高性能化と小型化が可能となり、今後の通信インフラの発展に寄与が期待されます。

天竜精機株式会社は、本製品の実用化に向けて、近畿大学工学部と連携し、科学分析や技術開発を重ね、5G対応端末への搭載が可能になりました。また、天竜精機の主事業であるファクトリーオートメーション製造装置の製造技術を活かし、本製品の製品量産は完全自動化される見込みです。更なる発展として、6Gなどの高周波帯にも対応した伝送路を開発し、車載ネットワークサービス用高周波信号線の置換やサーバー用伝送路の置換などの開発が期待されています。

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