新時代の農業実証実験:宙炭を用いたカーボンファーミングで地球と農業を支える

投稿者: | 2024-03-27

プレリリースより引用


株式会社TOWING(本社:名古屋市千種区、代表取締役:西田 宏平、以下:TOWING)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下:MRI)は、2024年3月1日から宮崎県で、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を使用したカーボンファーミングの圃場実証を開始しました。この取り組みは、農業経営の収益向上と地球温暖化対策の可能性を追究することを目的としています。

日本の農業環境は、大規模自然災害や地球温暖化、生産者の減少といった課題に直面しています。TOWINGは、これらの課題に対応するために、未利用バイオマスから作られる高機能バイオ炭「宙炭」を開発。このバイオ炭は土壌改良資材としての利用が期待されており、減化学肥料・有機転換と温室効果ガス排出削減の両立を目指しています。MRIもまた、食料・農林水産業の持続可能性の向上に取り組んでおり、今回の実証実験は双方の共同の取り組みとして位置づけられています。

宙炭散布による農地改善とカーボンクレジットの可能性

本実証試験は、宮崎県内の農業生産法人2社(イシハラフーズ株式会社、有限会社新福青果)の協力のもと、サトイモを対象に行われます。TOWINGの「宙炭」を散布し、その効果を多面的に分析・評価することで、土壌の質の向上や生産性の高める可能性を探ります。さらに、土壌炭素貯留効果を通じた温室効果ガスの排出削減により、カーボンクレジットの発行を行い、その売却益を農業生産者に還元する仕組みも検討されています。この実証試験の結果は、2024年11月末に公開される予定で、成功すれば宮崎県内でのバイオ炭利用推進と地域循環型農業のモデルケースとなる可能性があります。

この取り組みは、農業経営の収益向上と地球温暖化対策の実現を目指すものであり、持続可能な食料生産システムへの貢献が期待されています。

左:機械による高機能バイオ炭散布の様子/右:高機能バイオ炭散布直後の圃場の様子(プレリリースより引用)

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