トライエッティング、シンニチ工業とAI活用で良品率向上を目指す実証実験を開始

投稿者: | 2024-12-10

プレリリースより引用


株式会社トライエッティング(本社:名古屋市、代表取締役社長:長江祐樹氏)は、シンニチ工業株式会社(本社:豊川市、代表取締役社長:木下雄輔氏)と共同で、製造工程における良品率向上を目的としたAI技術を活用する実証実験を2024年10月に開始しました。この取り組みは、原材料価格の高騰が続く中、生産コスト削減を目指したものです。

原材料価格の高騰が製造業における主要課題となる中、シンニチ工業は大径薄肉パイプ製造におけるコスト削減の手段として、不良発生の削減に注目しました。同社は、名古屋大学発AIベンチャーであるトライエッティングが開発したノーコード予測AIプラットフォーム「UMWELT(ウムベルト)」の活用を検討し、共同実証実験を実施することを決定しました。

この実験では、製造条件や歩留まりデータをAIに学習させ、不良発生の条件を特定しつつ、歩留まりを向上させる最適な製造条件を導き出すことを目指します。2024年10月から12月までの期間で実施される本実験は、AIの活用が製造業の課題解決にどのように貢献できるかを検証する重要なステップとなります。

地域発の連携で示すAI技術の新たな応用モデル

シンニチ工業は今回の実証実験について、製造工程の効率化と良品率の向上を期待しています。同社の製造部普通鋼管課担当次長・常岡邦啓氏は、「UMWELT」を活用した取り組みが、AI技術の製造業への新たな活用モデルとなる可能性に言及しています。また、同じ愛知県を拠点とするトライエッティングと連携することで、地域企業間の共創をさらに推進したいとの考えを示しました。

一方、トライエッティングの長江祐樹氏は、「製造業におけるUMWELTの新たな可能性を模索し、業界全体の課題解決に取り組みたい」と述べています。今回の実証実験を通じて得られる知見は、AI技術を活用した生産性向上の新たな基準を示すものとなることが期待されています。

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