医療データの安全利用を目指す:名古屋大学病院とAcompanyが東北大学病院、北海道大学病院と共同で研究開始

投稿者: | 2024-04-18

プレリリースより引用


株式会社Acompany(本社:名古屋市、代表取締役CEO:高橋亮祐、以下:Acompany)と国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学医学部附属病院(以下、名古屋大学病院)は、東北大学病院および北海道大学病院と共同で、2023年4月に安全な医療AIの開発を目指す新たな研究を開始しました。この研究は、連合学習と呼ばれる技術を用いて、医療データの安全な利用とAI技術の進展を図るものです。

本研究では、AIの医療分野での応用を進める中で、複数の医療機関が保有する患者データの安全な結合と利用が重要な課題となっています。名古屋大学病院と東北大学病院は、連合学習を利用し、個人情報保護の強化を図りながら消化管出血の患者データを共有します。このデータを用いて、患者の追加治療の必要性を判断するAIモデルの開発を目指します。このアプローチにより、個人情報が外部に漏れることなく、安全にデータを共有し学習することが可能となります。

プレリリースより引用

医療AIの未来を形作る連合学習技術の可能性

Acompanyは、連合学習の技術支援とソフトウェア提供を行います。これにより、名古屋大学病院や東北大学病院が生成する擬似データと実際の医療データの両方を活用することが可能です。連合学習の技術は、データを暗号化したまま分析を行うことができるため、患者のプライバシーを保護しつつ、データ分析の精度と効率を向上させることが期待されます。この研究を通じて、AI技術の実用性とそのセキュリティー対策の有効性が検証されることになります。

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