ARN合同会社(本社:名古屋市中川区)は、2023年7月より空き家を転用した革新的な植物工場事業を開始すると発表しました。同社は、AIとIoT技術を活用し、増加傾向にある日本全国の空き家を植物工場に転用することで、農業生産の効率化と収益向上、さらには食糧問題の解決に向けた取り組みを進めています。
空き家問題が全国的に深刻化する中、ARN合同会社は空き家をAIとIoT技術を活用した植物工場へと転用します。これにより、土地利用の効率化を図るとともに、コミュニティの活性化にも貢献することを目指しています。同社のシステムは、IoT機器のセンサーから得た各種データや画像、天候等の情報をリアルタイムで取得し、AIで解析。これに基づき最適な生育管理を行い、一貫性のある高品質な農産物を提供するとしています。
面積あたり3倍の生産力、AIラボでの実証実験へ
1年半にわたる研究開発により、同社は通常の畑と比較して面積あたり3倍以上の生産量を達成する栽培技術を確立しました。これにより、空間の制約がある空き家でも大量の農産物が生産可能となり、農業の効率化と空き家問題の解消を一度に実現します。2023年7月からは、AIラボでの収益性の高いトマトとメロンの栽培による実証実験が始まります。また、今冬にはGPUやサーバーからの排熱を活用した温室栽培イチゴの実証実験も予定しています。
ARN合同会社は、ソフトウェア開発を主業としながらも、培ったAI技術を活用し、空き家の再利用を通じて持続可能な農業を推進するパートナーとなりたいと考えています。新たな植物工場事業の開始を通じて、農業生産の効率化と空き家問題の改善に貢献し、食糧問題の解決に一役買うことを目指します。
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