防災の新たな武器、ワンコイン浸水センサ:KCCSとマスプロ電工が実証実験へ

投稿者: | 2023-07-07

プレリリースより引用


京セラコミュニケーションシステム株式会社(本社:京都市伏見区、以下、KCCS)とマスプロ電工株式会社は、国土交通省が実施する「ワンコイン浸水センサ実証実験」に参加し、IoTネットワーク「Sigfox」を活用した浸水センサを6月から設置を開始したと発表しました。浸水被害の早期把握と災害対応の迅速化を目指すこの取り組みは、豪雨による浸水被害や河川の氾濫が頻発する現状に対する対策の一環となります。

KCCSとマスプロ電工株式会社は、国土交通省が主導する「ワンコイン浸水センサ実証実験」に参加しています。この実証実験では、IoTネットワーク「Sigfox」を利用した浸水センサが活用されています。
Sigfoxは、その低価格と長距離通信能力を特長とするグローバルIoTネットワークで、日本国内ではKCCSが唯一のオペレータとしてネットワークのインフラを整備し、サービスを提供しています。今回の実証実験では、KCCSとマスプロ電工が共同で企画・開発した浸水センサを使用し、6月より実証実験のために選ばれた各自治体において設置作業を開始しました。

プレリリースより引用

新開発浸水センサ、そのコストと設置の容易さ

この浸水センサには、低コストと設置の容易さという特長があります。センサは一台あたり3900円(税抜)で提供され、中継器などのネットワーク設備は不要で、通信費は一台あたり年額500円(税抜)から提供されます。
また、小型で設置作業が不要な端末であり、結束バンド等を用いて誰でも簡単に設置することが可能です。電源としてはコイン電池が使用され、外部からの給電は必要ありません。このセンサを想定される浸水エリアに設置することで、国土交通省が提供するアプリケーション画面上で浸水箇所・範囲が確認でき、これを基に災害対応を迅速に行うことができます。また、地域住民への情報提供にも活用されます。

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