自動運転と駐車技術の融合:アイシンと新明和工業が新時代を切り開く

投稿者: | 2024-02-01

プレリリースより引用


株式会社アイシン(本社:刈谷市、取締役社長:吉田 守孝、以下:アイシン)と新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川 龍之、以下:新明和工業)は、国内初となる車載システムと機械式駐車設備の連携技術を確立しました。この技術により、スマートフォンアプリを使った「自動バレー駐車」の実証実験に成功。これは車両からの降車なしに駐車を可能にする革新的なシステムです。

2022年4月から始まったこのプロジェクトでは、アイシンが車載システムの開発を、新明和工業が車両アプリと機械式駐車設備アプリの連携システム開発を担当。共同でシステム構成の検討を進め、2023年3月から新明和工業敷地内の機械式駐車設備で実証実験を開始しました。このシステムは、車両と駐車設備の両方に専用アプリを搭載し、両者の連携により自動での駐車を実現します。

走行ルート(プレリリースより引用)

乗降場所から自動駐車へ:アイシンと新明和工業の実験成果

実験では、トヨタ プリウスを使用し、新明和工業の敷地内に設けた乗降場所から車両アプリ上で目的地を指定。車両が自動で機械式駐車設備へと移動し、駐車を完了させました。このシステムは、利用者が車両から降りずにスマートフォンで操作するだけで駐車が可能であり、安全性と利便性の大幅な向上を実現しています。

アイシンと新明和工業は、それぞれ自動運転技術と機械式駐車設備の進化を目指し、経済産業省と国土交通省の検討会での出会いを機に共同開発に着手しました。今回の実証実験成功により、スマートフォン操作による安全で快適な駐車サービスの提供が期待されます。両社は、2024年3月の共同開発終了後も、自動バレー駐車の実用化に向けた取り組みを継続する計画です。

併せて読みたい

Nagoya Startup Newsでは、名古屋を中心に東海圏におけるベンチャー企業や新技術に関連する最新情報、業務提携に関するニュースを配信しています。東海圏のベンチャー企業や新規事業、オープンイノベーション分野に興味のある方は、以下の関連記事も併せてご覧下さい。

アイサンテクノロジーが「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」にて5Gを活用した自動運転タクシーの実証実験に参加

中部国際空港での自動運転清掃車、実証実験スタート

自動運転車からドローンが離着するラストワンマイル物流実証に成功 – 労働力不足解決への一歩 –

自動運転バス、つくば市での走行実証が始動:筑波大学での先進的取り組み