自動運転車からドローンが離着するラストワンマイル物流実証に成功 – 労働力不足解決への一歩 –

投稿者: | 2023-04-04

プレリリースより引用


アイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 淳、以下 アイサンテクノロジー)、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI)は2023年3月21日、長野県塩尻市の中山間地域で、自動運転車からドローンが離着陸し、ラストワンマイルの物流を行う実証(以下 本実証)に成功しました。ドローンが、移動する自動転車の位置に合わせて離着陸することに成功したのは日本で初めてとのことです。

アイサンテクノロジーは測量および土木施工管理用ソフトウェアの開発・販売を行っている企業です。今回の本実証では、アイサンテクノロジーは下記の内容を実施しました。
・高精度3次元地図の製作
・ドローンと自動運転車の協調制御のための位置座標補正システムの開発
・自動運転車運行のための行政や関係者との調整、協議、許認可手続き

プレリリースより引用<本実証のイメージ>

本実証の背景と目指す先

2030年の日本において、急速な人口減少に伴う労働力不足が課題とされています。特に中山間地域では公共交通機関の縮小や小売業者の減少など、日常生活を営む上で必要となる買い物が困難になる人の増加が予想されます。この課題を解決する手段として、自動運転車やドローンなどのスマートモビリティの活用による自動配送の仕組みを構築することが重要となってくるのです。

本実証は荷物を載せたドローンが自動運転車上から飛び立ち、中山間地域を飛行したのち、自動運転車上へ帰還するシナリオで実施されました。今後、自動運転車とドローンを活用した自動荷物配送サービスの社会実装に向けて、荷物配送計画から配送・帰還までをすべて自動で行えるようプラットフォームの機能を拡張していくとのことです。
労働力不足が顕在化する2030年頃を目途に、都市部からの大規模な配送は自動運転車、陸上からの輸送が困難な経路ではドローンで配送を行うといった未来の荷物配送サービスの社会実装が期待されます。

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