ジークス株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長CEO:村上嘉一)が、新たに小児科医師と保護者をつなぐオンライン診療サービス「あんよonline」の正式提供を、2023年6月1日から開始すると発表しました。同社は小児の健康に関する相談に応じるQ&Aサービスを提供しており、新たなサービスでは、在宅で働きたい小児科医と、小児科に通院したい親子をオンラインで結びつけることを目指します。
ジークス株式会社は、2019年に名古屋大学と名古屋工業大学の学生3名によって設立されました。小児科にかかりたい親子と在宅で働きたい小児科医をつなぐ「あんよonline」は、2023年3月から実証実験を開始し、同年6月から正式に提供を始めます。このサービスは、オンライン診療を行う小児科医や医療機関が必要とする集客や受付、処方箋発行、会計などの医療事務業務をシステム化しています。これにより、小児科医は在宅で、保護者は自宅で診察を受けることが可能となります。また、薬は連携薬局から無料で自宅配達されるか、取りに行く形を選択できます。
利用者の声を具現化、「あんよonline」の特性とサービス開始の経緯
「あんよonline」の特徴は3つあります。まず1つ目は、医師が自宅でオンライン診療を行うために必要な医療事務や受付をジークスが代行することです。これにより、医師は診察とカルテ記入に集中することが可能となります。2つ目は、診察から薬の受け取りまで一貫したサービスを提供する点です。薬の受け取りについては、連携薬局から自宅への無料配送か、薬局へ取りに行く選択ができます。3つ目は、診察時間を医師自身が自由に設定でき、夜間や休日も対応が可能となっている点です。これにより、保護者は時間を気にせず、また子どもの急な体調不良時でも受診が可能となります。
創業時に成人向け問診サービスを開発していたジークスでしたが、利用者からの要望に応じて方向転換を行い、小児医療のサービス開発に踏み切りました。そこからQ&A型のサービス「あんよ」を提供開始し、小児の健康に関する悩みや相談に小児科医師が応じる形を実現しました。さらなる利用者の声を反映し、小児科に通院したい親子がスムーズに受診でき、医師が自宅で働ける環境を提供するため、「あんよonline」のサービスを開始します。
ジークスの代表取締役社長CEO、村上嘉一氏は、「利用者の声を重要視し、求められるサービスを提供してきました。今回正式に開始した『あんよonline』も利用者である保護者と医師のニーズから生まれたサービスです。家族の健康をスムーズに相談できるサービスとして成長させていきたい」とコメントしています。
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