三重県桑名市や多数の企業が協力して、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)の一環として、自動運転レベル4の実現に向けた実証実験を開始します。この取り組みは、2023年11月下旬から12月下旬に実施される予定です。
桑名市は運転手の不足や交通渋滞、環境問題といった地域交通の課題を抱えており、自動運転の実用化による解決策を模索してきました。国も、2025年度までに50カ所以上、2027年度までに100カ所以上でレベル4自動運転を導入するという目標を掲げており、この流れの中、桑名市が国に提案した事業計画が採択されたものです。
観光都市・桑名市における自動運転サービスの取り組み詳細
実証実験の目的は、観光都市での自動運転サービスの社会実装や、技術・運用・事業性の確立を目指すこと。具体的には、公道での“高精度3次元地図やGNSS等のセンサーを活用した自律走行”技術実証や、EV小型バスレベル4を活用した運用体制の確立などが予定されています。
運行ルートは公道ルートとしてナガシマスパーランドからなばなの里まで、駐車場ルートとしてナガシマスパーランド駐車場内が計画されており、車両としてはMinibusやGSM8が使用されます。
運行管理には、三菱電機が提供する運行管制システムが使用されます。このシステムにより、車両の位置や運行状況のリアルタイムでの把握が可能となります。一方、三重交通はこのシステムを活用して、運行の監視を行います。遠隔からの監視体制を通じて、安全性の確保が図られる予定です。
併せて読みたい
Nagoya Startup Newsでは、名古屋を中心に東海圏におけるベンチャー企業や新技術に関連する最新情報、業務提携に関するニュースを配信しています。東海圏のベンチャー企業や新規事業、オープンイノベーション分野に興味のある方は、以下の関連記事も併せてご覧下さい。
アイサンテクノロジーと埼玉工業大学、自動運転研究開発で連携協定締結
アイサンテクノロジーが「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」にて5Gを活用した自動運転タクシーの実証実験に参加