株式会社名古屋銀行(本社:名古屋市中区)と株式会社BEDORE(読み:ベドア、本社:東京都文京区)は2022年2月25日、深層学習と自然言語処理を活用したAI対話エンジン「BEDORE Conversation」を、3月から運用開始すると発表しました。行内からの問い合わせへの対応をチャットボットによって自動化することで、業務の生産性向上に繋げます。
株式会社BEDORE
株式会社BEDOREは、2016年10月に設立された、株式会社PKSHA Technologyの子会社。自然言語処理や機械学習の技術を用いた、対話エンジンや各種言語解析ソリューションを、SaaS形式で提供しています。
同社は「テクノロジーでコミュニケーションをあるべき姿に」をビジョンとして掲げ、高品質な機械学習アルゴリズムのサービス化と、社会実装に力を入れてきました。AI対話エンジンは高度な日本語認識能力と洗練されたダッシュボードが評価され、大手企業を中心として多数の導入実績があります。
専門知識なしで導入できるAI対話エンジン「BEDORE Conversation」
名古屋銀行がAI対話エンジンを導入した背景として、行内からの問い合わせ数増大による業務効率の低下が挙げられます。問い合わせの多くが、マニュアルで対応できる定型質問や、周囲への確認で解決する内容であったため、チャットボットによる自動化が検討されました。これにより、問い合わせ対応業務の削減と、生産的業務に繋がる時間の創出が可能になると期待されています。
「BEDORE Conversation」は、名古屋銀行の重視する回答精度・操作性・機能性・利便性などの観点をクリアしており、BEDORE社の銀行に対する定着ノウハウも高く評価されたことから、今回の本格導入が決定しました。本格導入では、行内のポータルサイトにチャットボットを設置することにより、7〜8部署の問い合わせ業務の削減が可能。同行によれば、これが年間3,500時間の削減になるとの見通しです。また、一般の顧客からの問い合わせに対するチャットボット活用にも着手し、業務効率化に加えて顧客満足度の向上に取り組んでいくとのことです。
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