株式会社ニデック(本社:蒲郡市、代表取締役社長: 小澤素生氏)は、国際的な非営利団体Orbis International(以下、Orbis)がベトナムで実施する糖尿病網膜症スクリーニングプロジェクトを支援するため、眼底カメラ6台を寄付しました。このプロジェクトは、AI機能を活用して72,000名の糖尿病患者を対象に3年間でスクリーニングを行い、糖尿病網膜症の早期発見を目指します。ニデックの製品設置とトレーニングが完了し、プロジェクトが正式に開始されました。
今回のプロジェクトでは、ニデックの眼底カメラがベトナム国内の3省にある6つの医療センターに設置され、Orbisが開発したAI機能と連携して糖尿病網膜症のスクリーニングが行われます。糖尿病網膜症は、糖尿病患者が失明する主要な原因の一つであり、早期発見と治療が重要です。
ベトナムでは、糖尿病患者数が増加しており、現在約700万人に達しています。さらに、2030年までにその数が5倍に増加する見込みがあり、糖尿病網膜症のリスクも急増すると予測されています。このプロジェクトを通じて、より多くの患者が眼科検査を受診し、早期に治療を開始できることが期待されています。
糖尿病網膜症に挑む、ニデックの技術とOrbisの国際支援
ニデックは、最先端の光学技術と電子技術を活用し、医療機器や眼科関連製品の分野で世界的なリーダーシップを発揮しています。今回の寄付により、同社はOrbisがベトナムで実施する失明予防プロジェクトに貢献することとなり、糖尿病網膜症の危機に立ち向かう重要な役割を担うことになります。Orbisは、失明予防の分野で40年以上にわたり活動を続けており、世界中の200以上の国と地域でプログラムを展開しています。
今回のプロジェクトの成功により、将来的には他の地域への拡大も期待されており、ニデックとOrbisの協力が、世界中での視力保護活動にさらなる影響を与える可能性があります。ニデックは、今後も世界中の人々が健康な生活を送るための支援を続けていくと共に、Orbisの活動を引き続き支援する方針を示しています。
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