豊橋市とメルセデス・ベンツ日本合同会社は、2024年8月2日、「災害時等における電気自動車からの電力供給に関する協定」を締結しました。これにより、災害時には豊橋市内でメルセデス・ベンツの電気自動車「EQS」が非常用電源として活用されることになります。
今回の協定に基づき、災害発生時には、豊橋市内の三河港に配備されているメルセデス・ベンツの電気自動車「EQS」が、市の指定避難所などで非常用電源として提供されます。EQSは外部給電器を通じて車外への電力供給が可能であり、大容量バッテリーを搭載しているため、一般家庭で最大7日分の電力を賄うことができます。この協定は、過去の大規模停電の経験から、豊橋市が災害時の電力確保を重視していることを背景に、災害対応力の強化を目的としています。
締結式で浅井市長は、豊橋市が過去に大規模停電に見舞われた経験を振り返り、「災害時の電力確保は極めて重要であり、メルセデス・ベンツの電気自動車を活用できることは大変心強い」と述べ、感謝の意を表しました。一方、メルセデス・ベンツ日本の上野社長も「豊橋市とその市民の安全安心に貢献できることを嬉しく思います」とコメントしました。
大規模停電への備え、豊橋市とメルセデス・ベンツ日本の協定が示す解決策
EQSは、大規模災害時に避難所での電力供給源として利用できるように設計されており、特に地震や台風などの災害発生時において、その能力を発揮します。豊橋市では、過去の能登半島地震をはじめとする自然災害で広範囲にわたる停電が発生したことを教訓に、災害時の電力確保が喫緊の課題とされてきました。今回の協定は、豊橋市がこれまでも国内外の自動車メーカーと取り組んできた電力供給に関する協定の一環であり、市の災害対応力のさらなる強化を図るものです。
EQSは、災害時に市内の指定避難所で外部給電器を通じて電力を供給し、スマートフォンの充電や避難所での必要な資器材への電力供給に役立てられます。豊橋市とメルセデス・ベンツ日本の協力によって、災害時の電力確保がより一層強化されることが期待されています。
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